【映画感想】「アバウト・シュミット」(2002)父を思う・・・シリアスにならずにユーモアを交えて心地よく進む映画
なので、書いた当時は、2005年であることを踏まえ、読んでいただけたらと思います。
今回は、ジャック・ニコルソン主演の「アバウト・シュミット」(2002年/原題:ABOUT SCHMIDT)について書きます。
2002年度のゴールデングローブ賞で、2部門受賞した作品です。
こちらは、DVDで鑑賞した映画になり、観たのは2005年になります。
【元の記事投稿日】
2005.4.27(水)01:04
ゴールデングローブ賞など数々の賞を受賞
アメリカ中西部、オマハにて、定年退職を迎えた主人公の66歳のウォーレン・シュミット。
これからの余生をのんびりと、妻とともに過ごすつもりでいたのですが・・・・
2002年度のLA批評家協会賞で、作品賞・男優賞・脚本賞を受賞し、また、ゴールデングローブ賞の男優賞、脚本賞を受賞した作品です。
映画公開時に、行きたかったのですが、結局観にいけず、今回、DVDで、おくればせながら観ました。
こちらが「アバウト・シュミット」の予告編です。
親を思わずにいられない
主人公は、66歳の設定。
まだ、それよりは若いとはいえ、どうしても、わが父を思わずにはいられません。
しかも、主人公には、一人娘がいる・・・
私も、一人娘です。
シリアスにならずにユーモアを交えて心地よく進む映画
若い頃には、こんなふうに成功してやるんだ、とか様々な大志を抱いていたはずが、実際、60をすぎてみれば、平々凡々な日常。
決して、今の日常に不満があるわけでもないけれど、はたして、自分の人生はこれでよかったのだろうか・・・・?
自分は、何か、世の中のために、誰かのために、役にたっていたのだろうか?
・・・と、自分の存在意義について、定年と、大事な人を失った事がきっかけで、考えはじめる主人公。
なんだか、せつなくて、情けない主人公なんだけど、それをすごくシリアスにならずに、何となく、シニカルなユーモアを持って、この映画は進んでいきます。
それが何とも、心地よい。
誰にでも起こりうるリアリティさ
自分は決して、一人なんかじゃないんだよ、ってことに気づいていくわけですが、後半がまた、いいんだなぁ。
すっごい感動作っていうより、誰にでも起こりうるようなストーリーだからこそ、リアリティがあり、身につまされるって言うか、なんというか・・・・
見終わった後、ほんわか、あったかい気持ちになる、そんな映画でした。
Y!ブログ当時に頂いたコメントたち
Y!ブログに、上記の私の感想記事をUPした際、当時頂いたコメントを、消えてしまう前に、以下、感謝をこめて掲載しておきます。
★rさん
「僕は、あったかいけど寂しいみたいな、複雑な気持ちでした。
そして、自分の両親を思わずにはいられない作品でもありました。」
☆私のお返事コメント
「ほんと、両親を思わずにはいられませんよね。
全然関係ないけど、シュミットの家がかわいいな、と思いました。
だんだん、荒れていきましたけど・・・」
2005年当時に、DVDで鑑賞した後に書いた記事になります。
誰にでも訪れる人生の終盤に差し掛かった時、人は何を思うか・・・?
今、観たら、またちょっと違った感じ方をするかもしれませんね。
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