【映画感想】「スクール・オブ・ロック」(2003)音楽好きなら必見!個性を輝かせ、やる気を自然に引き出す楽しいロックな授業

映画は映画館に足を運んでこそ、という考えだった私ですが、いつまで経っても状況が変わらない今、考えを変えて、有料動画配信サービスを積極的に活用していこうと思っています。
さて今回は、ずっと昔から観ようと思ってそのままになってしまっていた「スクール・オブ・ロック」です。
ジャック・ブラック主演の音楽コメディ映画で、評判に違わず、とても面白かったので感想を書いておこうと思います。ちなみに私は無料お試し中のU-NEXTで観ました。
監督:リチャード・リンクレイター
(2003年 / アメリカ 原題:THE SCHOOL OF ROCK)
ずっと観よう観ようと思いながらそのままに・・・
2003年公開の映画ですので、もう20年近くも経つんですねぇ・・・
公開当時、観たいと思っていながら観る機会を逃し、その後、DVDやWOWOW等でも観る機会は何度もあったはずなのに、どういうわけか後回しになっていたこの作品。
やっと思い切って観ることが出来ましたよ、それこそ約20年越し・・・笑
もっと早くから観ておけばよかった!音楽好きにオススメしたい楽しい映画!!
今回、上記に書いたとおり、U-NEXTを無料お試し中なんですが、こちらも見放題に含まれていたので観てみました。
なんとなく何も考えずに笑える楽しい作品が観たいなぁと思っていたのでね。
まさにぴったりです!!
こちらが、予告編です。
ジャック・ブラックの良さが全開!
主演のジャック・ブラックは、私はわりと好きな俳優さんの1人で、今作の数年前に公開された映画「愛しのローズマリー」で、グゥイネス・パルトロウの相手役として初主演を飾っているのですが、その作品も観てて、おもしろい俳優さんだなぁと思っていました。
ジャック・ブラックはミュージシャンでもあるということで、まさにこの映画は彼にうってつけなわけですが、オタクっぽいどうにもうだつの上がらない役が、もうピッタリで(ほめてます)、彼の良さが存分に生かされた映画だなぁと思います。
ストーリーも秀逸
あまりネタバレしてもあれなんですが、軽くどんな映画かを説明しておきますと、ジャック・ブラック演じるロックミュージシャンは、自分のバンドからもクビにされ、ルームシェアしている友達からも家を追い出されそうになるという、どうにもこうにもまじでどうしようもない男なんですが、いろいろあって名門私立小学校の教師となることになり、そこで生徒たちを相手にロックを教えることになり・・・といった話です。
突拍子もない、まずありえないだろ?なんでばれないんだ?っていうのもあるんですが、それがまた子どもたちだからまぁとっても素直なんですよね。
かわいいのなんの。
とんでもない教師の言葉ですが、素直に信じちゃう。
でも、そのとんでもない教師も、最初は保身のためだったのに、いつの間にか彼の人柄が実はとってもピュアで、子どもたちをまっすぐに励ましてて、子どもたちもいつしか彼と一緒に過ごすのが楽しくなっちゃうんですよね。
そう、彼、とっても励ますのが上手で、人をやる気にさせる才能がある!
常に成績で比べられたり、親たちに厳しくしつけられている優秀な子供たちだからこそ、そういったものへの反骨精神イコール、ロックの精神へと昇華されていくという・・・
なんともよく出来たストーリーだなと思ったし、すごく自然で、押し付けがましくないのがいい。
それぞれが輝ける場所
クラスでバンドを組むのに、バンドって普通はボーカル、ギター、ドラム、ベース、キーボードぐらいでメンバーは成り立ってしまうもの。
他の生徒たちはどうするんだろう?って思っていたんですが、ちゃんと1人1人の生徒が輝ける場所が、用意されるんですよね。
それが素晴らしいなって思いました。
バンドが素晴らしい演奏をするためには、裏方や演出、マネージメント、衣装、ブランディング等、様々な要素が不可欠だということも描かれていて、それがまたとても自然。
子どもたちのやる気や個性を活かすように仕向けているのもすごく良いなと思いました。
ジャック以外のキャストも光る
ジャックの良さが最大限に生かされた映画なんですが、ジャック以外のキャストもとても光っています。
まず、お硬い校長先生も、なんともキュートだったりして、ラストのバンドマンとのシーンも面白かった。
あと、やっぱり生徒たちの演技もよくて、いかにもいそうな学級委員タイプのサマーなんかも生意気なところがとても良く出ていたし。
肩の力を抜いて、休日にのんびり何も考えずに観れて、観終わった後、あったかい気持ちになれる、そんな映画でした。
終盤のライブシーンは熱さがとてもよく伝わってきて、すごく良かったです。
あんなに熱くライブを見ることが難しい今、そんなところも含めて、音楽好きの方にはぜひとも見ていただきたい映画だなと思いました。
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