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【映画感想】「レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで」(2008)賛否両論も私は好き!人間らしく生きようとした夫婦の苦悩の物語





この記事は、私がかつてY!ブログに掲載した映画感想記事を、当サイトに自ら加筆修正し移行したものです。
なので、書いた当時は、2009年であることを踏まえ、読んでいただけたらと思います。
今回は、レオナルド・ディカプリオとケイト・ウィンスレットタイタニックコンビによる、「レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで」です。

 

【元の投稿日:2009年2月25日22:03】

「レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで」公開当時(2009年)の私の感想

前売り券を買っていたのにも関わらず、バタバタしていてなかなかいけず、公開終了最終日だった先週の金曜、それも20時半からの最終回に、ギリギリで観てきましたよ。
 
レイトショーなら、前売りと同じ値段だから、意味ないし。。
 

さて、本作・・・レオナルド・ディカプリオとケイト・ウィンスレットのタイタニック以来の共演ということで、話題になりましたが、テーマがちょっと深く、難しいため、苦手とする人も多いみたいなんですが・・・
 

私は、嫌いじゃないです!
翌日に観たマンマミーアより好き!
たぶん、ワタシみたいな人は、珍しいタイプなんだろうなぁ・・・
 
たいていの人は、「マンマミーア」の方がいいって思うんだろうな。
私がゆがんでいるのかしら?!(;゜∇゜)
 
だって・・・すごく良くできた作品だと思うんですよ。
賛否両論あるだろうけど。
 
監督は、「アメリカン・ビューティー」でアカデミー賞を取ったサム・メンデス
 
私、「アメリカン・ビューティー」が割りと好きだったので、(主演だったケビン・スペイシーがすきなのもある)すんなりとこの監督の世界観に入れたのかな?!
 

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とにかく、タイタニックのあのラブ・ロマンスとは真逆の、序盤から、すごい夫婦喧嘩、罵倒しあう二人に、あっけにとられます^^;
 
この作品、ケイトがすごく評価されてますが、もちろん素晴らしい演技なんだけど、レオも負けてません。
ワタシは逆にレオのほうが、印象に残った。
 

美男美女で賢くて、センスがいい、誰からも一目おかれる若夫婦が、郊外に素敵な家を構え、2人の子供に恵まれ、幸せに暮らしていた・・・でも。
二人にしかわからない苦悩がたまっていて・・・
 
顔を合わせれば、つい口に出てしまう、愚痴・文句。
傷つけあう二人。

 
いい会社に勤めるレオなのに、仕事に退屈し・・・
理想的な家庭を手に入れたケイトなのに、女優を夢見たり。
 

そんな夫婦が、今の自分に嫌気がさして、もっと違う自分、本当になりたかった自分を探そうとして・・・そして・・・というハナシ。
 
社会背景がどうのとかってワタシ、この映画にはカンケーないと思う。
時代は違えど、今の社会にも通じるハナシだと思います。

 
果たしてどれだけの人が、今の自分に、今の生活に、人生に納得して、満足して生きているの?
この二人を気の毒だと思う?
ちょっとおかしな夫婦のヤバイ話と思う?
 

私は思えない・・・
この二人は、一度しかない人生を、退屈に空虚に過ごすのではなく、無謀かもしれないけど、必死に生きていこうとしたからこそ、悩んで苦しんだのだと思う。

 
だから、冒頭、お芝居で失敗したケイトに、レオが、「君だけが、生きた人間だった」って言ったんだと思う。

 
ここでの意味は、ケイト以外の役者は、へたっぴの大根だったって意味だけど、きっと、彼らが暮らす町で、ケイトだけが、必死に人間として生きようとしていたんだと思う。
彼女のやり方が、いい悪いはどうあれ。
 
ラストのケイトは、あんな状態なのに、「キレイ」って思っちゃった(;^_^A
 
そして、町並みや景色のきれいなこと。
これも、アメリカン・ビューティにちょっと通じるところかなぁ~。

 
難しい映画だけど、人にそうそうオススメできる作品じゃないけど、私は見応えあったし、嫌いじゃないなぁって思いました。
あっという間に公開終了してしまうのが、すごく残念です。
 

この写真のケイトのブルーのワンピ、すっごくかわいい!

 

こちらが、予告編です。
 





Y!ブログ当時に頂いたコメントたち

Y!ブログに、上記の私の感想記事をUPした際、当時頂いたコメント及び、私の返事コメントを、以下、感謝をこめて、一部抜粋にはなりますが、掲載しておきます。
 

★うりぼうさん
これはDVDで。。と思っています←映画好き失格発言ご容赦(笑)
それにしても2人は本当に役者としてグングン成長されていますね!
アメリカンビューティは大好きな映画の1つなので
とっても楽しみ♪
りりぃさんのレポをみて益々楽しみ度アップです!

 りりぃ

>うりぼうさん、よかったですよ!
アメリカン・ビューティがお好きだったなら、きっと大丈夫だと思うんですが・・・
表面的な内容ではなく、その奥にあるメッセージをしっかり受け止めてくださいね。

 

★ヴェルニさん
気になってます この作品・・
ケイトの旦那様が監督なんですよね。
アメリカン・ビューティー的な内容とは正反対でしょうが、この監督の人間の奥深さは上手いと思うので期待はしています。
噂によると衝撃的なラストだとか・・ドキドキ☆

 りりぃ

>ヴェルニさん、それがですね、やっぱりこの監督独特のうまさがあって、アメリカン・ビューティーとかなり通じるものがあると思います!
ラストはネタバレになるので何もいわないでおきます。。

 

★Choroさん
いや~りりぃさんの見方、素敵ですよ~♪
ヒューマンドラマとして、しっかりとご覧になってらっしゃいますね。
この映画は、なかなかそのよさが、伝わりにくい作品だったと思います。
自分としては、鑑賞時、エイプリルの行動が理解できなかったけど、彼女は一生懸命に生きようとしたんですね。
やはり、観方がいろいろできる作品ですね~だから深いと言われるのかも。

 りりぃ

>Choroさん、いえいえ、そんな・・ありがとうございます。
表面的な筋を追うと、上にも書いたけど、イタイ夫婦のはちゃめちゃ話になっちゃいますが、その奥には、意外に、今の我々にも通じるメッセージが、隠されているのかもって思いました^^;
ただ、なかなかそれを受け取るのが難しいし、辛いのですが・・




★くるみさん
夫婦喧嘩とか自己中みたいなのがメインですが、奥深く考えれば・・・他人同士、どう仲良く生きていくか・・・みたいな感じですかね~。。

 りりぃ

>くるみさん、表面的には、夫婦の問題のようにみせかけて、実は、人間、惰性に生きるか、それとも理想に生きるか、というテーマが、かくされているのでは、と思いました!

 

★まゆ媛さん
2人の共演すごく話題になっていたのに、映画の内容も、題名すら覚えていなかったです。
マンマミーアの評判がいいから、それよりも高評価だと言うこの映画も気になりますね!

 りりぃ

>まゆ媛さん、この映画ワタシ的にはよかったんですが、(かなり完成度が高い)一般ウケしないみたい。
マンマミーアは、なぜあそこまで評判がいいのかなぁって、逆に思う私は、ちょっと変なのかしら?!
マンマミーアも近々感想書きますね!

 

★yokoさん
私もみましたよ~
タイタニックのときと比べると、二人とも、とってもお兄様、お姉様になっていましたよね~
最初の出だしは、タイタニックで共演していた方(名前が不明)も、でていたシーンからはじまったので、タイタニックの別バージョンといってもいいシーンだったな~っておもいました。
ラストは、予想ができたけれど、うるうるしちゃいました。
男性が、ケイトのような野望をめざしそうなのに、ケイトだったのですよね。
難しすぎて、映画をみたあとは、友達とすごい語り合ってしまいました。

 りりぃ

>yokoさん、ご覧になりましたか♪
タイタニックでも共演していた人ってどの人でしょう?
最初に出ていたってことは、町の劇団のシーンとかですかね?
ラスト予想できたんですか?!
それはすごい!
私はあの朝、何かあるとは思ったけど、まさか!って感じでした。。
たしかにレオのほうが現実をみてて、ケイトのほうが夢を追っていましたものね。




★Chiroさん
りりぃさん、映画三昧だったんですネ^^
ディカプリオとケイトウィンスレットの組み合わせだけど、イメージが全然違う映画ですか~
テーマが深く、、、かなり気になる感じです^^

 りりぃ

>Chiroさんも映画三昧でしたね~♪
ニアミスでした(笑)
タイタニックもよかったけど、これはこれでよかったです。
まったく違う考えさせられる映画ですが、映像も綺麗でした☆

 

★nomadさん
cartoucheさんのところから来ました。
ハイ、仰るとおりだと思います!
とってもすっきりしました。
必死に生きたエイプリル、今の時代の女性と一緒です。
でも、今の時代なら、離婚だって簡単にできたし、避妊薬だってあったし、あんな結末にならなかったと思います。
その辺は、やはり時代背景を理解しないと、エイプリルの最後の決断を理解するのは、難しいと思いました。
戦後間もない頃の日本って、もっと保守的だったと思うけど、この時代のアメリカは、見た目は裕福で幸福そうだけど、作られたイメージの家族を演じてたのだと思います。
そんなのヤダ!もっとリアルに生きよう!と思ったのが、エイプリルで、会社や社会に、だんだん染まっていきそうなフランクに、危機感を感じたのではないでしょうか?
だって、自分と同じだと信じていた旦那さんだもの。
と、いろいろ分析している私です。

 りりぃ

>nomadさん、はじめまして。
長文のコメントありがとうございますm(_ _)m
そうですね、私も後になって、ラストのエイプリルの苦悩の決断に、あぁ、今の時代なら、こんな決断を選ばないですんだのかもと思ったのでした。
その辺は、やはり、時代背景を考えると、さらに切なくなりますね(T-T)
書いてて、「サイダーハウスルール」を思い出しましたが・・。
そうですね、同じ考え方だと信じていた旦那さんまで、普通の人になっちゃったのも、辛かったんでしょうね。
深い映画でした。

 

以上、「レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで」について、公開当時の感想と、頂いたコメントを再アップしてみました。
賛否両論ある映画ですが、上記の私の感想は、今見ても、なかなか的を射た感想の一つなんじゃないかなって思います。
表面的な夫婦のストーリーだけを追うのではなく、人生どう生きるかを考える良い映画だと、私は思います。


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