【映画感想】「チェ 28歳の革命」(2008)淡々とした中に、革命家チェ・ゲバラの人柄をわかりやすく描いた大作の前編
なので、書いた当時は、2009年であることを踏まえ、読んでいただけたらと思います。
今回は、ベニチオ・デル・トロ主演、スティーブン・ソダーバーグ監督による、「チェ 28歳の革命」です。
革命家チェ・ゲバラを描いた大作の前編になります。
【元の投稿日:2009年1月12日21:51 】
「チェ 28歳の革命」公開当時(2009年)の私の感想
2つの「チェ」の前編、ついに公開!ってことで、早速日曜日に観てきました!
やっぱ、少しは予備知識がないと、難しいと思いますね、これ。
いちお、映画始まる前のCM中に、「チェ・ゲバラとは?」みたいなのが入るんだけどね。
アルゼンチン人でありながら、カストロに共鳴し、キューバ革命に身を投じたチェ・ゲバラについて、同世代の日本人で、詳しい方は、ほとんどいないと思いますが・・・
かくいう私も、チェ・ゲバラについては、彼の若い頃を描いたロードムービー「モーターサイクル・ダイアリーズ」を観にいって、初めてその時(4年前)知ったのですから・・・。
★「モーターサイクル・ダイアリーズ」のりりぃ感想
まだ、知っているほうかな?!
まず、チェ・ゲバラを演じた、ベニチオ・デル・トロ、すごいです!!
ホンモノか?!と思うくらいの存在感に、圧倒されます。
特に、国連での演説シーンは、ほんとすごい。
28歳には見えないかなぁ~と思うところもあったけど(苦笑)
それでも、上の写真のとおり、やっぱカッコイイです。
かなり、全体的に淡々と描かれていて、ほとんどが戦闘シーン。
でも、過剰な演出をしていなくて、冷静に描いているのが、よけいにリアルに迫ってきて、まさに、チェが言う「死闘」を感じます。
山中を進んでいる時には、自分も一緒に歩いている気になるし、特に、後半の戦闘シーンでは、銃撃戦に、自分も参加しているような気になるほど、臨場感ありました。
派手さはないのに、妙にリアル。
ただ、国連でのシーン(白黒)と、キューバ革命でのシーン(カラー)が、色で分けてるのはよいのですが、予備知識がないと、さらにどっちがどっち?!と時系列がわけわかんなくなったり、さらには、みんな戦闘服きてるし、誰が誰?!ってなりかねないんですけどね^^;
武力による革命を信じていたことについては、反対ですが、手段は別として、やはり、チェ・ゲバラという人の「民衆こそ偉大である」という信念、また、本気で、虐げられてきた不幸な人々を救おうとする心には、感銘するところがありますね。
所々、ゲバラのセリフの中に、キューバ独立の英雄、ホセ・マルティの言葉も出てきます。
エンタメとして観る作品というより、ドキュメンタリー的な作品だし、好みが分かれそう(というか理解できない人が多そう?)ですが、私はよかったと思うし、続編の「チェ 39歳 別れの手紙」も観ますよ!
楽しみですし、それに向けて、もう少し、キューバについて勉強をしようと思います!
ん?!まさにこれこそ、ソダーバーグ監督の思うツボ?!
「この映画を観て、ゲバラについての資料を手にとってもらえたら嬉しい」と、インタビューで答えてましたが・・・やられたぁ!(笑)
こちらが、予告編です。
Y!ブログ当時に頂いたコメントたち
Y!ブログに、上記の私の感想記事をUPした際、当時頂いたコメント及び、私の返事コメントを、以下、感謝をこめて、一部抜粋にはなりますが、掲載しておきます。
そうそう。
これはゲバラと当時の国際情勢について詳しくないとちょっと辛いですよね。
でも高潔で、自分に厳しく、農民などにやさしいゲバラという人はわかりやすく描かれていました。
2部も楽しみですね。
>Cartoucheさん、ようこそです。
ほんとゲバラの人柄がさりげなく(ここがよい)描かれていて、そこがいいですよね!
生きるか死ぬかのゲリラ戦の合間をぬって、本を読んでいたり、やっぱちがうなぁって思いました。
みたいんすよね、これ。
ドキュメンタリータッチならぜひみたい。
もちろん日本語字幕付きで。
英語のみは無理です。
>Postさん、ぜひご覧ください!
いえいえ、これスペイン語ですから(笑)
だからNZで観るなら英語訳がつくので、逆にわかりやすいかもしれません!
勉強にもなるし~
私がもしPostさんみたいに今NZにいたら観ますよ!
キューバ革命戦争を通して「ゲバラ」という人間を描いている作品だと思いました。
国境を超え、時を超え、いまなお・・・世界に愛される人物チェ・ゲバラ・・・後編も楽しみですね。
>くるみさん、ようこそです♪
日本人にはほとんど親しみのないゲバラですが、こういう命がけで、民衆のために戦った人がいたのだ、という事実、こういうのって、今の日本人は、もっともっと学ぶべきだし、しっていくべきだなぁって思いました。
難しい~考えさせられる映画を見られたんですね。
歴史を勉強すると、やっぱり世の中を変えた人、時代を変えた人々がいて~人間って凄いなあと思ったりします。
>キラキラさん、ごめんなさい、難しく思われちゃいましたか^^;
でもね、今思うと、筋を追うことより、ゲバラの人となりをみていくってところに力点をおけば、難しくないし、キューバのこと知らなくてもOKかも、と思いました!
ぜひ、ご覧いただきたいです!
りりぃさんの解説を読んだだけでも難しそう。。。
でも、この映画を作った方は、りりぃさんの様に、この映画をきっかけに、歴史に興味を持ってくれる人が居る事を願ってたんですね。
>Chiroさん、ごめんなさい、難しく書いちゃったワタシがいけないんですよね。。
全部理解しようと思うと難しいけど、ゲバラという人物の生き様とみれば、楽しめると思います。
でも、個人的には、「モーターサイクルダイアリーズ」という、若き日のゲバラを描いた映画をみてからなら、より楽しめるかも。。
こちらはロードムービーで、旅行記ですから。
話ずれるのですが~・・私のあだ名が「チェ」って言うんです。爆。
この映画を見たいと思って~
夫婦で映画館に行ったのですが・・、何故か・・「怪人二十面相」を~・・・笑。。
>みそるさん、ホント有名な方と一緒なんてすごいですね。
ぜひ、次こそは、こちらにトライしてください。
よかったですよ。
デル・トロの抑えた演技が、とても印象的でした。
だからこそ、国連での演説が映えると言うか、印象に残りますね。
そそ、日本人では、よほどの人でないと、ゲバラのことを詳しく知っている人って、少ないと思います。
こういう映画で、皆が少しでも、遠い国での歴史的できごとを知るのは、いいですよね。
私も後編が楽しみです。
>Choroさん、そうですね、たしかにキューバ革命のシーンでは、終始、落ち着いた印象で、(その中でも時折さすがゲバラ!というシーンがうまく盛り込まれてましたが)だからこそ、国連での演説シーンの迫力が、すごかったのですね!
ほんと後編が楽しみです。
レッドクリフと違って、すぐに観れるのが嬉しいです(笑)
こんばんは!
ある程度の予備知識がないと、ついていくのに苦労しますが、説明がましくないところが、逆に、良かった部分でもありました。
これを見て、ゲバラに興味を持って調べれば、より良いことですね☆
>かずさん、「39歳」の方を早くみなくては、と思いながらなかなかみれてません。
前売り買ったのに、公開終了が結構せまっているので困ってます。
早いですよね・・・
こちらが後編です
上記の自分のコメントにもありましたが、結局、後編の「チェ 39歳 別れの手紙」は、前売り券を買ったにも関わらず、何らかの事情で、観に行けなかったんですよね・・・。
なので、実は、いまだに観ていないんです。おうち時間がたくさんある今、ついに観るチャンスかな?!
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