【映画感想】「私は貝になりたい」(2008)戦争の残酷さが美しい風景と対比され、より濃厚に・・・ラストのミスチル主題歌に救われる。
なので、書いた当時は、2008年であることを踏まえ、読んでいただけたらと思います。
今回は、中居正広さんと仲間由紀恵さんの共演による「私は貝になりたい」です。
Mr.Childrenの「花の匂い」が主題歌だったことから、映画館に足を運びました。
【元の投稿日:2008年12月7日01:44 】
「私は貝になりたい」公開当時(2008年)の私の感想
土曜日、観てきました!
ミスチル「花の匂い」が主題歌でなかったら、たぶん、観なかったであろう作品。
でも、観ることができて、ミスチルがきっかけとはいえ、この素晴らしい作品を、見逃さずにすんだことに、感謝しています。
花の匂い
まだ上映中ですし、ネタバレしない程度で、いつものように、感想を私なりに書きます。
中高年のご夫婦や、意外に若い中学生くらいの男の子3人組とか、幅広い年齢層の観客。
序盤は、なんとなく、ぎこちないカンジの雰囲気だったのですが、途中からドンドンと映画に引き込まれてしまいます。
結構、長い上映時間だったと思うんだけど、全く感じませんでした。
まだ、私が中学生くらいの頃かな?
「東京裁判」をテレビでみて、A級戦犯が、絞首刑された実際の映像を観た時、すごくこわくて、強烈な印象を受けたのを、覚えています。
映画のなかでも、B、C級戦犯のことは、ほとんど国民には、その実態を知られることがなかったと言われていたけど、そのとおり、ほとんど知らなかった・・・
逆に、息子が戦死した父親が、署名を断るシーンも、すごく心をゆさぶられました・・・
ほんと、そうだよなぁって・・・
時代が時代とはいえ、ほんとに狂ってますよね・・・
戦争は、人間を、人間でなくしてしまう。
中居くんも、仲間さんも、とても素晴らしかった!
面会のシーンではもう泣けてしかたなかったし、(周りもみんな泣いてた)仲間さんの雪のシーンでも泣けましたね・・・
ちょっと綺麗すぎる?っていうカンジもしますが、それが、逆に、テーマの重さを際立たせているようにも感じたり。
美しい紅葉や海、空の景色は、戦争下での最も醜い人間の心と、ものすごく対比されて、よけいに悲しさが際立っていたし。
エンディングで待ってました!!
ミスチル「花の匂い」♪
この曲が最後にあることで、それでも人間を信じたい、希望を信じたいって、そう思えます。
単なるエンドロールの曲、ではなく、「花の匂い」が映画のテーマをも伝えている・・・そう思いました。
一人でも多くの方に観てほしい映画です。
こちらが、予告編です。
Y!ブログ当時に頂いたコメントたち
Y!ブログに、上記の私の感想記事をUPした際、当時頂いたコメント及び、私の返事コメントを、以下、感謝をこめて、一部抜粋にはなりますが、掲載しておきます。
今度、日本に帰ったときの観賞対象に、入れておきますね。
中学生で「東京裁判」を理解するのは、難しいことであったことと思います。
日本の戦犯も、ドイツの戦犯も、戦後に作られた法に基づき、それが遡及して適用されたものです。
とても不合理な裁判であったことを、私たち戦後生まれも、認識すべきものと思います。
戦争は、いかなる不合理をも、正当化してしまうきらいがあります。
>kin*wai*a*o100さん、日本に今度いつお帰りになるんですか?
中学生でみたのかどうかは、あまりに昔すぎて忘れましたが、絞首刑のシーンだけが、すごく残ってます。
だって本物だから・・・
名古屋駅前で、いきなり、おばさまに声を掛けられました。
「中居くんの映画は、どこでやってますか?」
たまたま、新聞で見た次の日だったから、スグ答えられましたが、年配の方に人気なんでしょうか?
私は、高校時代に、授業で先生が話したので、内容が分かっているだけに、見る勇気がでません。
涙涙の映画は、泣くのをガマンするタイプの私には不向きです。
>たっけーさん、おおっ!名古屋駅でいきなりおばさまに!
それはびっくりですね。
確かに、年配のご夫婦が多かったかも。
私の隣もおばさまでしたし。
うちの母も、昔やってたのよ~って話してたし。
カップルなんかもいたんですけどね、少なかった(笑)
そこまで涙涙じゃないんですよ・・・反戦や平和もそうなんだけど、家族愛みたいなところが大きいからかな?
絶望より希望を信じたくなる感じでした
私は貝になりたい・・・って、小学生の時に詩だか本だかを読んだ気がします。。。
平和を祈ります。
>atoryさん、小学生のときに?授業でやったのでしょうか?
私は、やった記憶がないですね・・・
でも、中学生くらいの子達も来ていました。
時間がなくまだ観に行っていませんが、必ず観たい映画ですね。
戦争は過去のことですが、ずっと伝えていかなきゃいけない歴史と私は思います。
>yuyuさん、ぜひ観にいってください。
年末で、お忙しいかとは思いますが・・・。
結構、長い時間なんだけど、長さをわすれて、見入っちゃいました。
そうそう、上映前に、ずーっとエンドレスで「花の匂い」がかかってました(笑)
来年の6月から7月にかけて、帰国する予定です。
私が、映画館で、東京裁判を観たのが、大学生のときでした。
年齢差がわかってしまうかな?
かなり感動する映画なんだね。
テーマが戦争(戦犯)で、重い感じだけど、やっぱり日本人として、みておいた方がいい映画なのかなぁって。。。
>さちぷうさん、テーマは重いんですけど、家族愛がテーマになってるせいか、そこまで重さを感じないかもです。
あと、主演の二人が、あの二人だからっていうのも、あるかもです。
ぜひ、よかったらご覧下さいな!
遅ればせながら観ました。
涙なしでは観られない映画ですね。
映画館内でも、すすり泣く声が聴こえてきました。
人間に絶望した主人公の姿は、とても辛いものでしたが、それが戦争の悲惨さからくるものだとすると、やっぱり平和を維持することが大切なのだと改めて感じました。
ホントに最後に流れる「花の匂い」が救いですよね。
>かえでさん、ラストの中居くんの表情が、すべてを物語っていますよね。
辛いけれど、それでも、やっぱり目を背けてはいけないことだと改めて感じました。
「花の匂い」がほんと救いですね
こんにちは!
やはり、こういう戦争映画は、見ていて独特な感情が、こみ上げてきますね。
豊松は実在してなくても、同じような境遇だった人はいたと思うと辛いです。
>かずさん、豊松のような無数の無念な思いを抱いた方たち、そのご家族、そして上にも書きましたが、戦争で戦死された方たち、さらにそのご家族・・・またその敵であったアメリカ兵も、そのご家族も、すべての人たちが犠牲者ですよね・・・
戦争は、この世で最たる悪です・・
戦争の悲惨さ、残酷さを、今一度、改めて考えるには、良いきっかけとなる映画です。
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